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香港大富豪スタンレーホーはブルースリーと親戚だった!
スタンレー・ホー(Stanley Ho)
●名前: スタンレー・ホー(何鴻燊)
●生年月日: 1921年11月25日
●出身地: 香港
(写真出典元: Bloomberg / http://www.bloomberg.com/)
かつてポルトガルの植民地として、無秩序かつ治安の悪い国として知られていた「マカオ」。麻薬の売買や無法地帯カジノにおける犯罪が横行し、当時はこれら反社会勢力がマカオ地区の大きな収入源だったそうです。
そんなマカオの情勢を解決すべく、ポルトガルはマカオカジノに対する独占経営権を導入しました。
そして、そのギャンブル権を手に入れたのが、後に「ベンジャミン・シーゲル」「スティーブ・ウィン」とともに3大カジノ実業家として名をはせる、香港出身のスタンレー・ホー氏だったのです。
スタンレー・ホー氏は1921年香港出身。2002年までマカオカジノの独占経営権を所有していた「澳門旅遊娛樂股份有限公司」(現・SJM)の代表で、フォーブス誌が毎年発表している「世界長者番付」の常連でもあります。
1962年、霍英東、テディ・イップ、当時ギャンブル業界の大物だったイップ・ホンの協力のもとマカオでの独占ギャンブル権を取得し、カジノやホテル、交通、港、高速船、さらに住民への福祉等の整備を開始し、現在のカジノ大国・マカオを創り上げてきました。その功績から、「カジノ王」・「ギャンブルの帝王」などと称されています。
また、自信が経営するホテルリスボアマカオの施設内やマカオ市内にハイレベルの飲食店を誘致して、マカオを美食のリゾート地としても発展させてきました。(今でもIR施設内を中心に10店を超えるミシュラン星付きレストランが営業しています)
現在は、「グランドリスボア」「ホテルリスボアマカオ」などの大型カジノリゾートのほか、中規模ホテル内に衛星型カジノ場を展開する「SJM」の会長を務めており、2002年のカジノライセンス独占権開放以降、2014年まで13年連続で年間首位の座をキープしました。また、息子のローレンス・ホーや娘のパンジー・ホーも、一族が所有するカジノの経営に携わっています。
* SJMホールディングスが2018年4月12日、6月12日開催予定の株主総会終了後、スタンレー・ホー氏が会長、エグゼクティブダイレクターなどすべての役職から退任することと、後任に娘のデイジー・ホー氏が就任することを発表しました。
※ 上:グランドリスボア / 下:ホテルリスボアマカオ
さてそんなスタンレー・ホー氏は、イギリス領だった頃の香港で四大一族の一つだった「何東一族」の出身。この一族は、香港の行政長官、香港の有名歌手や女優、香港ラジオ創始者など、各分野における数多くの有名人を輩出している物凄い良血なのです。そしてさらに、ホー氏は香港が誇る世界的映画アクションスター「ブルース・リー」と親戚だそうです。
このように聞くと、「やはり大きな功績を遺す人は生まれながら遺伝子が良いのだろう」と思ってしまいがちですが、じつはブルース・リーの母は養女なのでホー氏とは直接の血縁関係はなく、実際には法的な親戚関係となっています。とはいえ、世界的な実業家が世界的なスターを引き寄せたという点は間違いない話で、「類は友を呼ぶ」という言葉は本当なのだと感じさせられます。
なお、ネガティブな裏情報としては、スタンレー氏はマネーロンダリング疑惑でFBIリストに載っているため、アメリカには行けないそうです。そのため、アメリカへ交渉などビジネスで行く際は、息子のローレンスホー氏に行かせているとの話もあります。
* 2020年5月26日、病気のため香港の病院で死去。享年98歳。
★「SJMホールディングス」運営のカジノ場