ユニバーサルスタジオカジノ誘致＆建設計画ニュース速報

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2015年までの総括

前大阪市長・橋下徹氏が強く推し進めてきた大阪カジノIR誘致。






建設計画予定地で第1候補に挙がっていたのが、大阪市此花区の夢洲（ゆめしま）ですが、もう一つの候補地として期待されていたのが同区のテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」です。



「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」は、スティーヴン・スピルバーグ氏がクリエイティブ総監督を務める「ハリウッド映画」が舞台の巨大テーマパークで、2001年3月31日に日本上陸。


運営会社・USJは、2007年に東証マザーズへ上場しましたが、2008年のリーマンショックの影響で筆頭株主だったゴールドマン・サックス系投資ファンドがTOB（株式公開買い付け）を行い、2009年に上場廃止になりました。



その後、来客のターゲットを若者からファミリー＆女性向けに転換し、新アトラクション「ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド～バックドロップ〜」、「ユニバーサル・レインボー・サーカス」、「アメージング・アドベンチャー・オブ・スパイダーマン・ザ・ライド 4K3D」、さらに「バイオハザード・ザ・リアル」などで、開業以来となる来場客数1,050万人（2013年度）を達成。


また、2014年7月15日に450億円を投じてオープンした「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」も大ヒットし、1,270万人（2014年度）の入場者数を記録することになったのです。



そんな日本での好成績が続く中、「ユニバーサル・スタジオ・シンガポール」があるセントーサ島（シンガポール）で成功を収めた「ワールドセントーサカジノ」を背景として、カジノ解禁が迫る日本でのゲーミング参入計画が各メディアで報じられることになりました。


しかし、大阪市がUSJに貸している土地の賃料値上げをめぐる一連の係争を受けて、橋下徹市長側が「カジノは他の業者にやってもらいたい」と宣言。


方向転換を余儀なくされたUSJは、同じくカジノIR有力候補地として挙がっている沖縄で「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」の建設を計画し、2015年9月には東京証券取引所へ上場するという話も持ち上がっていました。



しかし、2014年11月米軍普天間基地の移設やカジノ誘致を推めてきた仲井真弘多氏が沖縄県知事選挙で落選し、辺野古移設＆カジノ誘致反対派の翁長雄志氏が新知事に就任することに。


そして、2015年9月28日アメリカ資本のコムキャストがUSJを買収し、同年11月13日日本カジノへの参入を積極的に取り組んでいたグレン・ガンペル代表取締役社長が退任、「ユニバーサルスタジオカジノ」の実現は一旦白紙に戻ることになりました。



※ 「USJ」とは？
アメリカ資本の「ゴールドマン・サックス・グループ」が出資する、ハリウッド映画のテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」の運営法人。カジノ関連事業では、「MGMリゾーツ・インターナショナル」や 「シーザーズ・エンターテインメント」、マレーシア資本の「ゲンティン」などと協議している。



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