横浜にディズニーランド?カジノよりF1&豪華客船
横浜にディズニーランド?カジノよりF1&豪華客船
2019年7月1日、神奈川県横浜市の港湾団体でつくる一般社団法人「横浜港ハーバーリゾート協会」(YHR)が、みなとみらい南部の山下ふ頭地区の再開発案として、ウォルト・ディズニー・カンパニーの客船運航会社「ディズニークルーズ」の誘致と自動車レース「F1」の開催計画を目指していることを発表しました。7月1日に開かれた設立集会での詳細としては、山下ふ頭の横浜港湾部を「ディズニークルーズ」の大型豪華客船の寄港地にすることで、アジア展開のハブとしての拠点を得たいディズニー側と、観光業で財政面での貢献を考察する「YHR」と横浜港運協会側の思惑が一致するため、今回ディズニー誘致について発表された経緯があるようです。
また、自動車レース「F1」の開催や国際展示場(約25ヘクタール)の建設によって、海外からさらに多くの観光客を誘致する計画も進んでおり、ディズニーとこれらの事業を含めた経済効果で年間約2兆円を見込めると試算されています。とくに日本には自動車レース場や国際展示場の数が足りず、国際的なイベントやビジネス会議が開催しにくい状況にあるので、日本を代表する大都市・横浜でのこれらの計画は期待できるものになるかもしれません。
しかし、ディズニークルーズの誘致に関しては、カジノがある地域でのディズニー関連サービスの提供が検討されていないと言われており、横浜市ではカジノを含む統合型リゾート(IR)の誘致かディズニークルーズの誘致のいずれかを選択することになる可能性が高いようで、すでに6月27日に地元の有力団体「横浜港運協会」(藤木幸夫会長)などから林市長に対しIR誘致を断念するよう要望書が提出されています。
これまで山下ふ頭地区では、カジノを含む統合型リゾート(IR)施設の誘致先の1つとしてIR誘致活動が行われてきましたが、山下ふ頭へのIR誘致のキーパーソンだった横浜港ハーバーリゾート協会(YHR)や横浜港運協会などからの誘致反対があり、林文子市長はIR誘致に関して白紙の状態を続けてきました。横浜は、毎年国内・海外を問わず多くの観光客が訪れ、ホテル、カジノ、レストラン、ショッピングモール、劇場、映画館、アトラクション、会議室、ビジネスコンベンションセンターなどを組み合わせた「IR」施設の建設に適した環境に位置していますが、誘致先の山下ふ頭地区を管理する協会団体側が、治安悪化・ギャンブル依存症者の増加への懸念や子育て環境を重視しているため、横浜でのIR施設誘致はなかなか思うように進んでいかないようです。
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