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クレアベストグループ(Clairvest Group)
- Date: 2019/1/13
- Update: 2021/6/12
- 日本カジノIR参入外資企業候補
- アメリカ, カナダ, チリ
クレアベストグループ(Clairvest Group)
概要
クレアベストグループ(Clairvest Group)は、1987年に設立されたカナダのトロントに本社を構えるプライベート・エクウィティ・マネジメント企業(IR投資会社)です。カナダ、アメリカ、南米のチリを中心にこれまで様々な投資を行い、現在は海外4ヵ国、約30施設の地方型IR事業を展開しています。また、リゾート開発を行う国での政府、地域企業、住民コミュニティとの連携を主眼とするオペレーター経験が豊富な企業として知られています。日本のIR事業については、2017年に東京都内にカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の投資・運営会社「クレアベストニームベンチャーズ」を設立し、同年12月1日に長崎県佐世保市三浦町、さらに2018年1月に北海道苫小牧市に事務所を開設しました。当時は、海外のIR企業と苫小牧の国内企業とのジョイントで北海道IRを誘致する方針と言われていました。
また、2018年8月に”シーザーズエンターテインメント”と北海道の苫小牧で説明会を開催し、同年11月~12月にはシーザーズエンターテインメント、ラッシュストリートゲーミング、ハードロック、モヒガンゲーミング&エンターテインメント、フォックスウッドリゾートカジノとともに苫小牧で開発構想を公表しましたが、2019年に北海道がIR誘致申請を見送ることになり、その後2020年5月には、和歌山県の事業者公募書類審査に応じたことが明らかになりました。
その結果、2021年6月2日、和歌山IRの事業者として正式に選定されました。ただ、事業者選定委員会による審査点数1000点満点の評価で656点と、ギャンブル依存症対策などが評価される一方、IR利用客らの交通需要予測などが不十分だと指摘されており、今後県と共同で区域整備計画を作成するなど、密に連携をとったIR事業計画が期待されています。
なお、同社は2021年5月時点で、「木の国・水の国の自然豊かな滞在と体験型IR」をコンセプトに掲げており、初期投資額は約4,700億円、区域内にカジノ施設、客室数約2,700室の宿泊施設、日本遺産ミュージアム、eスポーツ施設、さらに3,000人が収容できる大会議場などがある国際会議場と、約60,000平方メートルの展示スペースが入るフロアを備えた「MICE施設」を設ける予定とのことです。
(写真:公式サイト/https://www.clairvest.com/)